


芸術的に価値が高いと評価される彫刻をみると、その多くは人間の美を裸体で表現しています。
衣類をまとうより全裸のほうが、人体の曲線の美しさを表現しやすいのでしょう。
・・・ところで、古代ギリシアで彫刻がとくに発達し、すぐれた作品が多く残されたのには、人間の裸体美にまつわるエピソードがあるのです。
・・・当時、ギリシア人の体育競技は全裸で行われていました。
このシェイプ・アップされたスポーツマンの全裸の姿に美を発見したことが、芸術の実りを生んだのです。
・・・とはいえ、最初から全員そろって全裸で競技したのではありません。
これは紀元前720年のオリンピック競技でのアクシデントがきっかけだったといわれます。
この大会に出場したスパルタのオルシッボス選手は、腰に布をつけていたのですが、走っている途中、布が落ちてしまったのです。
なにせ競技中のこと、拾う暇はありません。
